4) 養___

植物の体はおよそ60種類の元素からなりたっています。このうち16成分が不可欠の要素で、「必須元素」と呼ばれています。

必須元素:

炭素:C、酸素:O、水素:H、
チッソ:N、リン:P(リン酸)、カリウム:K、
イオウ:S、カルシウム:Ca、マグネシウム:Mg、
鉄:Fe、マンガン:Mn、ホウ素:B、亜鉛:Zn、銅:Cu、モリブデン:Mo、塩素:Cl

---以上、16元素

炭素、酸素、水素は空気中の炭酸ガスや水から供給されます。植物はこれらを原料にして光合成を行い、糖やデンプンなどの炭水化物を合成します。

チッソ、リン(リンサン)、カリウムは植物の体をつくり、生命活動を行う中心的存在です。またこれらはよく吸収されるために土壌に欠乏しやすいので、園芸や農業では人為的に与える必要があります。これを「肥料の三要素」といいます。農林水産省の規定では、この三要素が一定割合以上含まれるものを「肥料」と呼んでいます。

カルシウムもまた比較的多く吸収されるため、肥料の三要素に加えて四要素と呼ぶことがあります。しかし、どちらかというと、土壌の酸度調整や団粒化、緩衝能*を高めるために与えることが多いので、三要素とは別にするのが普通です。

*緩衝能:土壌に強酸性物質、強アルカリ性物質が混じっても、すぐには土自体が酸性化、またはアルカリ化しない、土壌の能力。腐植質やカルシウムの含まれる土壌は緩衝能が高い。

マグネシウムは葉緑素の構成要素として知られており、カルシウムに次いで植物に多く吸収されます。他にも、マグネシウムはリン酸の移動、細胞分裂、核酸やタンパク質合成に深く関わる大切な元素です。

必須元素のうち多量に吸収されるものを「多量要素」というのに対し、吸収の少ないもの、つまり、微量でもよい要素を「微量要素」といいます。鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン、塩素の7種類が「微量要素」として取り扱われています。

これらの必須元素は、陽イオンとなる金属成分が多いのですが、それらのほとんどは土壌成分である鉱物に含まれています。この栄養素としての鉱物元素のことを「ミネラル」と呼んでいます。

以上が植物に必要な養分であり、不足しがちなものは、人間の手で植物に与えてやらなければなりません。

肥料については

3.土づくり「保肥性
5.用具・資材「肥料

で説明してあります。