- 清潔な土 → オ)
市販の赤玉土や黒玉土などの基本用土は原則的に清潔といえますが、腐葉土などではカビやキノコなどの菌糸類がついているものがあるのでチェックが必要です。
腐葉土は葉の原型をとどめない程度によく熟した、木質の枝などの少ないものが良質といえます(しかし、あまりボロボロになりすぎたものはかえって土壌改良の効果が劣ります)。木質の枝は菌(細い糸状の菌が多い)の巣になっていることがありますので、混入している場合は取り除いてから使用します。
一度使った古土の後処理の問題や環境保全の意味から、再生利用に対する関心が高まっています。鉢などの限られたスペースで植物を栽培することの多い園芸では、一度使った土は使わないというのが通念でしたが、そうもいっていられなくなりました。
再生利用の場合は病害虫やカビに冒されていないことが大切ですので、原則として、一度加熱殺菌処理してから利用するとよいでしょう。
<重要>
園芸書や園芸雑誌によっては古土を電子レンジにかけたり、鍋などで焼いて、徹底的に滅菌する方法を紹介しているものがありますが、それは逆効果です。
生きている土には有用菌がたくさん生息しており、これが悪玉の菌を抑えています。多少病害菌があったとしても、有用菌を生かす方法をとれば、健康な土ではさほど神経質になる必要はありません。逆にあらゆる菌を絶滅させるような処理をすると、別の有害菌がついて、これを繁殖させることにもなるのです。
土には可燃性の腐植質や繊維質が含まれていますから、電子レンジやガスレンジではそれらに着火する危険があることも考えるべきです。電子レンジは元来、食べ物を調理するための器具ですから衛生的にもお勧めできません。
また、電子レンジで殺菌するときは、土が燃えないように監視していればよいという考え方もあるでしょうが、作動中の電子レンジをみつめていると、漏れてくる電磁波で眼球があたためられ、白内障になりやすいという医学上の報告もあります。
汚染が甚だしい土は、適度な熱処理をするとしても、健康な生きた土は自然の風化だけでも十分再利用できるものです。要は有用菌を生かして病害虫を少なくすればよいのですが、珪酸塩白土を使うとそれが可能になります。
専用に配合された市販の培養土はムダの少ない、便利な用土ですが、安易な配合の必ずしもいいとはいえない土もあるようですから、これもチェックが必要です。