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1.6)エコロジカル・ランドスケープへの道(6)
白土の奥深い能力
珪酸塩白土の能力がただものでないと私が最初に感じたのは、根元から折れた約50センチの木立性ベゴニアを、ものの試しに珪酸塩白土(ミリオンA)を入れた花瓶に活けておいたときでした。
この植物自体は繁殖性が強く、さし芽なども容易な方ですが、水に活けておいただけでは、発根して生長しつづけるというまでには、通常では至りません。水替えもせず放置すると、雑菌が繁殖し、普通は1週間もすれば水は腐り、植物もしだいにダメになっていきます。しかし、2カ月近くたってから、ふと見ると、この木立性ベゴニアはしおれておらず、それどころか、育っている様子さえうかがわれたのです。なんとビンの底には、生え出た根がおびただしくはびこっており、茎の切り口にはごつごつした頑丈なカルスが形成され、根ともども赤褐色になっているのです。
健全環境下では、カルス形成前に、植物の切り口からはある種のホルモンが滲出してミネラルと化合し、皮膜を形成して傷を保護します。また、植物は、葉から炭酸ガスを吸い込み、光合成を行い、酸素を放出します。もちろん、根も酸素を放出しています。このとき根の周囲では、水中の鉄分が酸化して酸化鉄になり、根に付着するという反応が起こっています。つまり、根が赤褐色になるということは、その植物が「生きている」ことを証明しているのです。これはただごとではないと、そのとき気づいたのでした。この折れた木立性ベゴニアは存在すら忘れかけていたもので、特に気に止めていなかったため、水替えは1度も行っていませんでした。
デコラ・ゴムは挿し木が容易なことで知られていますが、さすがに12月以降の厳冬期の水挿しは無理だろうと思いつつ、40センチほどに切った枝を水に活け、ミリオンAを入れ、朝日の入る北東の出窓に置いておきました。しかし、このゴムノキも約1カ月で発根が始まりました。根には毛細根がびっしりついていました。(2カ月後の画像はこちら。47,311byte)そして、気温が上がる4月には、ビンは根でいっぱいになっていました。いったい水の中で何が起こっているのか、不思議に思ったものです。
根腐れしたパキラの瀕死の株を蘇生させたこともあります。生きた根はほとんどありませんでした。同様に珪酸塩白土(ミリオンA)を使って発根し、ミリオン配合の用土に植え付けたところ、高さ13センチ、太さ7~8ミリの小株に30センチ級の葉が広がって健在です。(画像はこちら。36,845byte)
安心できる珪酸塩白土
珪酸塩白土の主成分は珪酸です。含有金属陽イオンは置換性塩基と水溶性塩基、つまり生物の生命活動に不可欠の有効ミネラルであり、有毒な重金属の存在は認められません。(逆に重金属を吸着して無害化します)。
アスベストの有害性はすでに問題となって久しいのですが、最近では、針状結晶の鉱物粉末が腫瘍やプリオン病をひき起す疑いが問題視されているようです。珪酸塩白土は結合がゆるやかなため、水を含むと自壊してコロイド粒子になろうとする性質を持っています。また、珪酸塩白土は軟質粘土ですから、微粉末は容易になめらかなゲル状のペーストとなります。
珪酸塩白土の単位結晶は、珪素4面体がアルミニウム8面体をサンドイッチにした3層(2:1型)の薄いフィルムのような構造です。これがいくつも重なって結晶組織を形成します。水分子が結晶間に入り込むとその間隔は数倍~10倍にもなります。結晶組織は陰電荷を帯びて、陽イオンを引きつけており、全体は球状のコロイドとなるのです。およそ針状結晶とはかけ離れたものです。
モンモリロナイトを服用すると微粉末やコロイドが胃粘膜の上に膜をつくり、潰瘍部分を保護するのに加え、ミネラルも関与して新組織の形成を促すように作用します。これと同様なことが、木立性ベゴニアやゴムノキを活けた水の中で起こっていたのです。しかし、これは珪酸塩白土のもつ能力の一部にしかすぎません。
珪酸塩白土は、要するに、薬とはなっても毒とはなりえない物質です。私自身、珪酸塩白土の粉末「ハイフレッシュ」は服用もし、皮膚の炎症などにも使っています。(注:ハイフレッシュは食品添加物の認可は受けていますが、医薬品の認可は受けていません)
次回は、珪酸塩白土の土壌や環境への効用を述べます。
(珪酸塩白土についてはソフト・シリカ株式会社のホームページに詳しい記載があります。)
画像:本文中のパキラおよびゴムノキ(根)の実物写真をイメージ化したものです。
(つづく)
サイト掲載:2000.6.3
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