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海藻粉末

■粉砕と選別

海藻粉末は、海岸べりに打ち上がった海藻や海中から採取した海藻の全草を乾燥し、粉砕したものです。農業や畜産飼料で使用する資材としては、ふるいにかけて片径で選別されたものが使用されます。(写真は南アフリカ産のエクロニア・マキシマ)

■海藻粉末の性質

乾燥と成分変化
海藻粉末は粉砕・選別の前にいったん乾燥させますが、乾燥の方法には天日乾燥や熱風乾燥があります。その際、紫外線や熱によって、アミノ酸や植物生長ホルモンなど、成分によっては一部分解し、失われていくものがあります。しかし、完全に消滅するわけではなく、いくらかは残留します。また、ごく微量で植物の生育に効果を示す成分もありますから、総体的には海藻の効果は認められます。世界の海岸地帯では、岸辺に打ち上がった海藻をそのまま土に入れたり、岩盤に積んだりすることもあるようですが、成分をすべて生かすにはこの方法がベストなのかもしれません。しかし、ある程度計画性が必要とされる農園芸では、多くの場合保存のきく乾燥粉末を使用するしか方法がありません。

保水性
海藻粉末はいわば乾物ですから吸水するとふくれあがり、数十倍の大きさになります。それは日常の台所などで見られるように、ワカメやコンブを水にもどすと大きくなる様から容易に想像できるでしょう。この性質は土壌中では「保水性」という利点として現れます。土壌中でふくれあがった海藻は微生物に分解されてしだいになくなっていきます。そのあとには空隙ができて空気と水分を含むことになり、植物の生育にプラスとなる土壌環境を作ります。

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